付き合っていたのはどっち?
〜双子姉妹を見分ける10問〜
中庭で絵を運んでいる途中、雪で滑ってしまった俺は学園生活に関する記憶があやふやになってしまった。たまたま用事で学校に来ていた美人の先輩、純子先輩の話によると、俺は美人双子姉妹のどちらかと付き合っていたらしい。
純子「記憶喪失なんて大変だわ。でも、大丈夫。思い出せるように皆と協力してゆっくり話していきましょう?」
ーー付き合っていたのは姉のヒナの方? それとも妹のアヤの方? 姉妹が実家に帰っている間に思い出そう!
純子「それにしても災難だったわね。記憶喪失なのだから、まずは初歩的な質問からするわ。ずばり、三枝さん達の見分けはできる?」
そう言って先輩は俺の前にある写真を見せる。見覚えがある気がする。これは、確か夏服を見せてきてくれたときのだ。
どっちがどっちだ?
純子「思ったよりも強く頭を打ったみたいね。心配だわ」
先輩にかなり心配されてしまった。右が妹のアヤで左が姉のヒナだったらしい。
純子「流石に付き合いが長いだけあってそこは大丈夫ね。安心したわ」
先輩を安心させてあげることができた。とっさにアヤの方を先に指してしまった。
純子「流石に記憶があやふやになってもそこは大丈夫ね。安心したわ」
先輩を安心させてあげることができた。とっさにヒナの方を先に指してしまった。
純子「記憶喪失。2人の見分けはできるのかしら? ここに三枝さん達の好きな男の子のタイプの情報があるのだけれど、これはどちらの情報かわかるかしら?」
先輩が見せてきた資料には「優しく甘やかしてくれる人」と「自分の趣味に付き合ってくれる人」と書かれている。どうしてこんな資料を持っているのかはさっぱりわからないが。
どっちがどっちのタイプだろうか?
純子「思ったよりも好きなタイプの話はしてなかったのかしら? それとも頭を打ったから?」
「自分の趣味に付き合ってくれる人」がタイプなのは姉の"ヒナ"だったらしい。
純子「大正解。その辺りは全然問題ないみたいね」
アヤの好みのタイプはよく知っている気がした。
純子「そうそう。頭を打ってもここの知識は大丈夫みたいね」
ヒナの好みのタイプはよく知っている気がした。
純子「たまたま三枝さん達が実家に帰ってるタイミングで良かったわね。覚えていないのだからいっそ両方と付き合うというのも全然アリだとは思うけれど、そういうわけにもいかないわね」
純子「そういえば、三枝さん達にはトレードマークがあるわよね。ヘアピンがトレードマークの子とハートのネックレスがトレードマークの子、どちらがどちらか覚えているかしら?」
どっちがどっちだ?
純子「見た目の印象は頭を打っても忘れないみたいで安心したわ」
そうだ。三枝姉妹は姉がヒナタで妹がアヤメだ。
純子「そうそう。良かったわ。そこから間違えていたらどうしようかと思ったわ」
そうだ。三枝姉妹は姉がヒナタで妹がアヤメだ。
純子「思ったよりも記憶が混濁しているみたいだわ。心配かもしれない」
先輩に心配されてしまった。姉の方がヒナだったらしい。
七瀬「先輩、大変だったんですね。雪の中でまで無理するからですよ」
後輩の葛城七瀬がお見舞いに来てくれた。
七瀬「え? 先輩の付き合っていた人? んー、私が入学初日に先輩に告白しようとしたら隠れて覗き見されました」
とんでもないことを言って来たな。
どんな状況だったんだろう。
七瀬「その話はもう終わったことだから良いんです。記憶があやふやだからって。はー。そんな掘り返されたら気にします」
どうやら七瀬とも何かがあったらしい。俺の女性関係って一体!?
七瀬「やっぱりそういうところって記憶があやふやでも想像つくもんなんですね。実際気まずそうに出てきましたし」
ヒナならやりかねないと思った。
七瀬「幼馴染だからって記憶があやふやでも想像つくもんなんですね。実際声をかけようとしたけど気まずくて出られなかったって聞きましたし」
細かい仕草もアヤらしくて可愛いと思った。
七瀬「先輩が彼女のことを思い出すようにヒントを教えてあげてって言われたんですけど、印象に残ってるのは別荘の帰りで結構物騒な話してたところですかね」
後輩の葛城七瀬がお見舞いに来てくれた。
七瀬「先輩を埋める時に双子で入れ替わりでアリバイ工作しようと計画してたとか......」
七瀬は物騒すぎる話をしてきた。
一体何があったのだろうか。
七瀬「それ私の前で言います......? まぁ、私はもう吹っ切れてるんでその辺りは大丈夫ですけど。他の子の前で言わない方が良いですよ」
尚更俺は一体何をしたんだ......? 俺の命めちゃくちゃ危ない。
七瀬「多分そうだった気がします。って先輩、三枝先輩達に一体何を言ったらそんな発言が出るんでしょうね?」
俺が聞きたいくらいだ。
七瀬「嬉々として説明してくれた気はします。って、先輩。三枝先輩達と本当に一体何の話をしたらそんな発言が引き出せるんです?」
俺が聞きたいくらいだ。
七瀬「先輩の彼女? えっ、記憶喪失で忘れたから教えてほしい? なんでそんな大変なことになってるんですか」
後輩の葛城七瀬がお見舞いに来てくれた。
七瀬「ってか彼女のくだり忘れてるのって結構なしくじりですよ。捨てられたら私が拾ってあげましょうか?」
七瀬の言葉に咄嗟に出たのはこの言葉だった。
どうする?
七瀬「それって、三枝先輩たちの両方じゃなくてどっちかのことを指してますよね。多分」
そうかもしれない。俺がいないとダメなのは......きっと......。
七瀬「それって、三枝先輩たちの両方じゃなくてどっちかのことを指してますよね。多分」
そうかもしれない。とっさに名前が出たのは......きっと......。
七瀬「えっ。そ、それは......」
流石にそれは冗談だ。なんとか彼女のことを思い出さなければ。
十和子「三枝さん達とは一緒に作業室で作業したり、別荘に行ったり」
これは他校の鳥栖十和子さんだ。同じくお見舞いに来てくれた。
十和子「キミは別荘ではサンオイルを塗ってほしいと言われてた」
どうも俺の夏はうらやまけしからん状況になっていたらしい。
どう答える?
十和子「正解。三枝さん達のことをよくわかってる。問題なさそう」
アヤなら俺にそういうことを本当に言いかねない。実際には塗ったのだろうか?
十和子「不正解。姉妹の区別がまだついていない...?」
ヒナは姉だったし、案外大胆なことを言い出すのはアヤの方かもしれない。
十和子「本質的な部分で正解。どこまで行っても『同じ事をしろ』になる可能性があると言っていた」
確かにヒナもアヤも同じことを要求してくる癖がある。
十和子「三枝さん達との思い出? 作業部屋で下着について熱く語った」
これは他校の鳥栖十和子さんだ。同じくお見舞いに来てくれた。
十和子「胸のサイズについての話題になったときにキミにも意見を求めた」
どうも俺は気まずい状況を経験したことがあるらしい。
どう返す?
十和子「残念。頭を打ってあまり思い出せないみたい?」
姉はヒナの方だった。胸や下着の話題で俺を困らせがちなのは......?
十和子「まさにそう。自分達は小物だったなんて言ってたけど、そんなことない」
確かにアヤの方が大きいが2人とも......。何の話をさせるんだ。
十和子「ご名答。よくわかってる。エッチな下着の話になって困ってた」
ヒナなら俺をこうやって困らせるよな。
十和子「キミの彼女とは一緒に文化祭を案内してもらった。そこで、キミが誰にでも優しいと聞いた」
これは他校の鳥栖十和子さんだ。同じくお見舞いに来てくれた。
十和子「一人はキミのことを"身内をほっとけないタイプ"、もう一人は"お節介というより真面目でお母さんっぽい"と言っていた」
どう返す?
十和子「不正解。アヤメさんは妹の方」
どうやらまだ三枝姉妹の区別がついていないようだ。
十和子「正解。そんな細かいところまで違いがわかるなんて、キミはすごい」
ヒナの言いそうなことは大体予想がつくぞ。
十和子「正解。付き合いが長いとそういうところまでわかってしまう?」
アヤが言いそうなことは大体予想がつくぞ。
莉子「ちーっす。パイセン記憶喪失なん? え? 三枝パイセンたちについて?」
後輩の漆原莉子がやってきてくれたようだ。
莉子「人のメッセージスタンプいつの間にか作ってたのはマジで驚いたっていうか。やべー行動力あるなって」
そう言って莉子はメッセージスタンプを見せてくれた。
どうする?
莉子「アタシのもあるけど......。パイセン、今気にするとこそこじゃないし」
莉子に微妙な目線でみられてしまった。
莉子「確かそうだったような? 三枝先輩たちと卒業生の先輩が噛んでるとか」
行動力の高さはヒナっぽいな。
莉子「この"お姉が可愛い"スタンプのこと? 使い道限定されるけどこういうのもまぁアリ」
アヤらしいスタンプがかわいいと思った。
莉子「ちーっす。三枝パイセンたちとの思い出をパイセンに話せっていわれたんだけど。あれかな? そういえばバイト先に来てくれたことがあったかも」
後輩の漆原莉子がやってきてくれたようだ。
莉子「でも、三枝パイセンは一人だったかも。えっと、結構いっぱいドーナッツ食べてて。って、いつもドーナッツのキーホルダー付けてるじゃん」
ドーナッツのキーホルダー......そういえば。
どうする?
莉子「パイセン、記憶喪失ってマジなんだー。いつもなら間違えないのに」
どうやらドーナッツのキーホルダーを付けているのはアヤの方らしい。
莉子「パイセン、記憶喪失って嘘なん? その通りだけど、もう記憶戻って来たんじゃ?」
正解だったらしい。咄嗟に名前が出たのはアヤだった。
莉子「そうそう! って記憶喪失なのにそこは覚えてるんだ」
莉子から笑われてしまった。
莉子「ちーっす。三枝パイセン関連の印象に残った話(?)を語りに来たんだけど。やっぱパイセンの双子+先輩+巨乳4股疑惑の話でしょ」
後輩の漆原莉子がやってきてくれたようだ。
莉子「パイセンが1年のときから三枝パイセン絡みの噂が多かったからその噂がもとになって発展したって話だっけ?」
ぼんやり思い出してきたぞ。
確かあの出来事のきっかけは......?
莉子「そうそう。そんな話したーってパイセン結構思い出して来てない?」
確かにそんな会話を1年生たちとしたような気がしてきた。
莉子「そこで怒るあたりそろそろ思い出しそうなんじゃ?」
確かにヒナのことが気になる。
莉子「結果的に変な噂作っててそれセーフなん?」
痛いツッコミだ。
奈央「無事で良かったわ。それで、三枝さんたちのことを聞きたいの?」
同級生の定本奈央がやってきてくれた。
奈央「そもそもは委員の仕事がきっかけで三枝さんたちに会ったわ。2人ともすごく似てるのに、貴方匂いで2人の違いがわかるって言ったのよ」
なんて返す?
奈央「その時言っていたのはアヤメさんじゃなかったわ。ま、流石にそんなところは覚えていないようね」
定本に少しだけがっかりされたような気がした。
奈央「実際、シャンプーの匂いで見分けられるなら誤解でもなんでもないわ」
ヒナのうっかりのせいで定本からの視線が辛い。
奈央「確かに騙したいって言っていたわね。どうしたの? 何か思い出した?」
アヤがヒナになって俺を? 何かを思い出しそうだ。
奈央「話を聞いたときはどうなるかと思ったわ。それで、三枝さんたちとのことを聞きたい、と」
同級生の定本奈央がやってきてくれた。
奈央「別荘でバーベキューを一緒にしたけど、お肉ばっかり食べてるのを注意したら急にお母さん扱いされて驚いたわ」
定本と一緒にバーベキューをしたのか。
どうする?
奈央「友人だとは思ってるけど、恋人としては死ぬ程面倒な相手だと思うから、真面目に遠慮したいわ」
定本からキッパリと否定された。
奈央「時間を超えて家族ごっこの続きをしないの」
定本に怒られたが、こんなノリをどこかでやった記憶がある。
奈央「時間を超えて家族ごっこの続きをしないの」
定本に怒られたが、こんなノリをどこかでやった記憶がある。
奈央「大変だったわね。それで、三枝さんたちとのエピソードが聞きたいの? 印象に残ってるのは別荘のことかしら」
同級生の定本奈央がやってきてくれた。
奈央「あれは別荘でゴ......ヤツが出て来た時だったんだけど、貴方とヤツのどっちに襲われる方がマシかって話をしたわね」
なんて話をしてるんだ。
どうする?
奈央「実際、アヤメさんは貴方の方を選んでいたわね」
泣きそうなアヤが俺に助けを求めるシーンが思い浮かんだ。
奈央「確かに三枝さん達は似てることを言うときも多いものね。でも、ヒナタさんの方が先に出るのはやはりそういうことなのかもね」
確かに一番に思い浮かんだのはヒナだった。
奈央「あのときは状況が状況だったからよ。詳しくは思い出しなさい」
一体夏の別荘で何が起きたというんだ。
郁枝「お話を聞いたんですけど。先輩。やっと私を愛人にしてくれる気になってくださったんですね?」
後輩の木暮郁枝が突撃してきた。
郁枝「え? 違う。三枝先輩たちとのことを聞きたい。でしたら今こそアヤメ先輩の着てる寝間着シャツの謎を教えてください」
アヤのシャツ...?
どう返す?
郁枝「先輩〜? もしかして何かえっちなことを思い出したりしてますか?」
寝間着のヒナの格好を思い出してきた。確かによくあの格好を見たぞ。
郁枝「どうしてそこで黙るんですか? もしかして思い出して来てますか?」
アヤは確かに俺のシャツを使って寝ていることを思い出してしまった。
郁枝「旅行中にそういう風に聞きました」
郁枝さんの俺への謎の興味はともかく、俺は一体どんな生活をしていたんだ?
郁枝「先輩と三枝先輩のエピソードでエモいのは、やっぱり愛してるゲームのくだりですよ」
後輩の木暮郁枝が突撃してきた。
郁枝「あの時は先輩に胸を押し付ける私を見たヒナタ先輩とアヤメ先輩の反応が......」
!?!?!?
なんて返す?
郁枝「確かにアヤメ先輩は何も仰りませんでしたね」
アヤらしいといえばアヤらしいが......郁枝さん!
郁枝「一番でなくても良いですから、私のこともーー」
郁枝さんが暴走する前に帰ってもらった。......郁枝さん!
郁枝「流石にゲームでおっぱいを押し付けるのはズルいって言われちゃいましたね」
ヒナの反応は予想通りだ。いや、郁枝さん......!
郁枝「記憶喪失なんて大変ですね。三枝先輩と先輩の関わりについて話すように言われて来ました」
後輩の木暮郁枝が突撃してきた。
郁枝「でも私は夏に私が先輩の性癖を聞いたときに"大きいのは割と好きな方だと思う"って言ったの、ちゃんと覚えてますからね」
後輩と一体何の話をしているんだ。
どうする?
郁枝「先輩、わからないなら当時の状況を再現してもいいのですよ?」
そう言って郁枝さんが脱ぎ始めそうになったので必死に止めた。
郁枝「先輩、誰を思い出されているんですか?」
胸の話でついアヤのことを思い出してしまったなんて郁枝さんには言えない。
郁枝「先輩、誰を思い出されているんですか?」
胸の話でついヒナのことを思い出してしまったなんて郁枝さんには言えない。
杏「頭打って記憶喪失とか漫画だろ後輩。双子との思い出? え? どっちと付き合ってたかわからない? 修羅場になる予感しかしないんだが」
桜田杏先輩がやって来てくれた。
杏「うちが余計なこと言ったらうちと後輩と恋人っぽい真似をさせられ......って、恥ずかしいことを思い出させるな」
どうやら先輩とも一悶着あったらしい。
どう返す?
杏「そっちはちょっと自覚あったらしく若干大人しくしてたけど。大人しくても煽ってたからな!」
そうだ。ヒナはわりと俺をおもちゃにして遊ぶよな。
杏「お手本をお願いしますとか言ってめちゃくちゃおもちゃにされたんだからな! ......後輩、本当いつも大変だったんだな」
アヤなら上手におだてて来そうだから笑えない。
杏「もうやめてくれ......」
先輩は本当に恥ずかしがっている。一体何があったんだ。
杏「双子との思い出を聞かせれば良いんだな? うー、着せ替え人形としておもちゃにされたのは記憶に新しい」
桜田杏先輩がやって来てくれた。
杏「結局いろいろ回ってバイト先のメイド服を着せられたんだけどな」
なんだか聞き覚えのある話だ。
どうする?
杏「ちょ、おま。それ姉の方じゃなくて妹の方の趣味だろ。ほんと修羅場待ったなしな気が......」
杏先輩に修羅場の可能性を示唆された。
杏「そうそう。良かった。この調子なら修羅場回避できそうだな」
アヤの趣味を間違いなく答えられたようだ。
杏「そうそう。良かった。この調子なら修羅場回避できそうだな」
ヒナの趣味を間違いなく答えられたようだ。
杏「双子との思い出? そういえばビーチバレーしたときにめちゃくちゃ後輩が大変そうだった」
桜田杏先輩がやって来てくれた。
杏「一人は水着で跳んだり跳ねたりしてるし、もう一人はビデオでその様子を撮るというシチュエーションがだな」
夏の俺は青春をしていたらしい。
どうする?
杏「まさにその通りだな。大変な戦いだった」
ヒナらしいといえばヒナらしい。
杏「景品のスイーツに釣られたらしいぞ。あぁ。なんだ。そのあたりは区別はついてるのか」
アヤらしいといえばアヤらしい。
杏「一応撮影は交代だったが、嬉々としてたのは姉の方が印象強いな」
一体何があったんだろう。
純子「いろんな子から話を聞いてそろそろ三枝さん達のことを思い出せたかしら?」
夜、純子先輩がまたやって来てくれた。
純子「ある意味良いお知らせでもあり悪い知らせでもあるのだけれど、三枝さんが来てしまったみたいなの」
その言葉を聞いて、つい口に出たのは......。
どうする?
純子「そう。そういう反応をするっていうことはまだどっちと付き合っていたか思い出せていないのね」
純子「ふふ。それは実際に会ってみてのお楽しみよ」
純子「ふふ。それは実際に会ってみてのお楽しみよ」
純子「もうそろそろどっちと付き合ったか思い出したかしら」
夜、純子先輩がまたやって来てくれた。
純子「急いで来てくれたらしくて、三枝さんがドアの向こうに来ているわ。どちらから会いたいか一応聞いても良いかしら?」
その言葉を聞いて、つい口に出たのは......。
どうする?
先輩は何も言わずにニコニコとしていた。俺はどうしようもなくヒナのことが気になっている。
純子「それは一周回って余裕なのかしら」
が少し困っている。
先輩は何も言わずにニコニコとしていた。俺はどうしようもなくアヤのことが気になっている。
純子「三枝さん達のこと、ちょっと思い出して来たかしら?」
夜、純子先輩がまたやって来てくれた。
純子「急いで来てくれたらしくて、三枝さんがドアの向こうに来ているわ。どちらから会いたいか一応聞いても良いかしら?」
その言葉を聞いて、つい口に出たのは......。
どうする?
先輩は何も言わずにニコニコとしていた。俺はどうしようもなくヒナのことが気になっている。
純子「それは一周回って余裕なのかしら」
先輩は少し困っている。
先輩は何も言わずにニコニコとしていた。俺はどうしようもなくアヤのことが気になっている。
純子「念の為もう一つ本当に基本的なことを確認するわ」
帰りがけに思い出したというように先輩が話しかけて来た。
純子「アヤさんのフルネームは言える?」
そんなのは言えるに決まっている。
どうする?
純子「流石にここまで来て間違えないわよね」
先輩は安心したというように笑って帰って行った。
先輩は固まったまま何も言わなかった。
先輩は固まったまま何も言わなかった。
純子「念の為もう一つ本当に基本的なことを確認するわ」
帰りがけに思い出したというように先輩が話しかけて来た。
純子「ヒナさんのフルネームは言える?」
どうする?
先輩は固まったまま何も言わなかった。
純子「流石にここまで来て間違えないわよね」
先輩は安心したというように笑って帰って行った。
先輩は固まったまま何も言わなかった。
「帰る前に一つだけ気になるのだけれど......」
先輩が少し緊張した面持ちで話しかけて来た。
「私のフルネーム、覚えててくれてるかしら?」
どうする?
純子「よかった。これなら大丈夫そうね」
先輩は安心したというように笑って帰って行った。
先輩は驚いた顔をして帰っていってしまった。
先輩は驚いた顔をして帰っていってしまった。
「心配で実家から急いで来ちゃった! 無事だって聞いて安心しました。でも、記憶喪失だって話も聞いています」
「私と付き合ってるの思い出した?」
どうする?
ヒナ「ふふ〜そういうこと言っちゃうんだ!」
ヒナ「ちょっとちょっと。まだ全然記憶戻ってないんだ?」
ヒナ「ふふ〜そういうこと言っちゃうんだ!」
「心配で実家から急いで来ちゃった! 無事だって聞いて安心しました。でも、記憶喪失だって話も聞いています」
「お姉と付き合ってるの思い出した?」
なんて答える?
アヤ「そっかそっか。そういう反応をするんだね」
アヤ「そっかそっか。そういう反応をするんだね」
アヤ「え? べ、別にお姉のふりなんてしてないよ!?」
「心配で実家から急いで来ちゃった! 無事だって聞いて安心しました。でも、記憶喪失がちょっと戻ったんだってね」
「それで、改めてお姉と私のどっちが好き?」
どうする?
ヒナ「むむ〜そういうところは変わらないんだから」
ヒナ「ぶっぶ〜。お姉ちゃんの方でした! まだ全然記憶戻らないんだ?」
ヒナ「ばれちゃったか〜」
(そうだ......今ので思い出した。俺の彼女は......!)